こんにちは。
数年前に、コミュニケーションのことで
死ぬほど悩んでいたときのことです。
その当時、パートナーと大喧嘩することが頻発していました。
毎回、同じような状況が発端になって始まります。
だいたい喧嘩は向こうから始まりました。
私が何か伝えなきゃいけないことを忘れたり、
(例えば、約束の時間より5分ぐらい遅れる、とか)
何か一言足りなかったり、配慮が足りないなど、
きっかけは小さいものなのだけど、
いっつも思ってたんだけどさ、配慮足りなくない?
というので怒られていました。
自覚がないので、その時はじめて、
ああ、そんなこと思ってたんだ、と気づきます。
「全然自分からコミュニケーション取ろうとしない。いつも俺から。」
「なんでこっちが怒ってるってわかってるのに無視するの?」
「なんで怒ってるのにちゃんと謝らないの?」
ということでさらにヒートアップして
ああまた始まった。。。
ごめんって言っても全然収まらないし。。。
ちゃんと謝るって何・・・?
もうどう関係修復していいかわからないよ。。。
私はこんなにいつも我慢して、
配慮だってちゃんとしているつもりなのに、
なんで向こうは怒っているんだろう?
なんでこんな状態でも付き合ってるんだろ。。。
と思っていました。
(思い出してまた辛い気分になってきました。。。)
相手に配慮しようと頑張っているつもりだったけれど、
やり方がなんか違うんだな、というようなことだけは感じていて、
喧嘩がずっと解決せずに何度も続いて、
精神的にかなり追い詰められていきました。
これは友達に話せるようなレベルの悩みではない、
そうとう拗れて闇が深すぎる、ということだけはわかったので
専門家に相談しないとどうにもならん
というところまで追いつめられてはじめて
カウンセラーを頼ることにしました。
カウンセリングを受けたときに、
家庭でどういうコミュニケーションをしていましたか?
というのを深掘りしていき、
その時に指摘されたのは、両親、
主に母と心が通ったコミュニケーションが
足りていなかったかもしれない。
子供の時に心のケアをあまりしてもらえない環境で
育ったのかもしれないですね、と。
それであまり人に心を開けなかったり、
悩みを相談できなかったり。
相談できなかったから悪循環になって、
コミュニケーションがうまくいってない、
という感じだと。
普通は心が通ったコミュニケーションを
家庭で経験して、学んでいく。
家庭の中に安心感があるから、外に出ていける。
私の場合は一般的な家庭で育った人より
学ぶ機会が少なかったのかも、と。
それを言われて、
身に覚えのあることが色々ありました。
そのときの感情は、
この上手くいかない感じの原因がわかったことの安堵感と
薄々は感じていたのでやっぱりそうか、と腑に落ちる感じと
なんで私はこんな環境に生まれてしまったのかという残念な気持ちとが
入り混じっていました。
私の場合は、自分の気持ちを親に受け止めてもらえる環境になかったから、
子供の時に自分の気持ちを人に伝えることを諦めてしまったようです。
大人になった今思えば、
育児で余裕がなかったんだろうなと思いますが
3〜4歳とかのものごころついたときの記憶では、
母が、機嫌が良かったことが少なくて、
常に怒っていて、家の中では常に機嫌が悪くて、
だけど、他の親戚だったり近所の人と接するときは、
めちゃくちゃよく笑う感じで接していました。
私と話すときと全然違う、だから私とは嫌なのかな、
という感覚をうっすら子供の時に感じていたり・・
母が、親戚などと話しているときに
なんというか、日頃から私のせいで母が色々と我慢して疲れているという
被害者面をされて、
輪に入ろうとすると邪魔者扱いをされて
その時に私はここにいちゃダメなのかな、
というのを感じていました。
あとは、さっきまで笑っていたのに急に怒って
喜怒哀楽が激しすぎる、
わがまますぎるとか、性格悪いとか、
というのを母から言われて、
自分はそうなんだ、と思って、
性格悪いところが人にバレたら、人から嫌われると思ったり、
あと感情を出したらダメなんだとなって、
感情をあまり表に出さないようになったり・・
というようなところがありました。
特に家族旅行とか、親戚とかで集まっているような場面で、
いつもの通りに蔑ろな扱いを受けて
私がいじけたり拗ねたりしていると、
また、性格悪い、ということが始まって母の機嫌が悪くなり
「あんたのせいで今日の楽しい気分が全部台無し」と言われ
私がいると、こういう場が台無しになっちゃうんだ、
あまりいない方がいいのかなと思ったり。
小学校6年の時にちょっとしたいじめがあった
友達からシカトされる時期があったけれど、
そのことも家族に言ってなくて、
卒業式のときに母が出席したら、
様子がおかしいな、友達とうまくいってないのか、
ということにそのとき初めて気づかれ、
なんで相談しなかったの、と言われたけれど、
そもそも相談できるような関係性じゃないじゃん、
というのを心の中で思っていました。
そういうことを一つ一つカウンセリングで思いだし
なんでこんなに人とうまく付き合えないんだろうという謎は
自分でも明らかにわかるくらい幼少期に原因があったんだなと
気づくことができました。
母は私が上京する前に、あんたは薄情だから
東京行ったら連絡もよこさないだろうと言われていたから
薄情者じゃない、性格悪くないことを証明するために
年に数回は実家に帰ったり、
母の日・父の日・誕生日にはプレゼントを贈ったりと
いい娘を演じていたけど
カウンセリングを受けてから、
もう無理するのやめよ。
連絡が来たら返信はするけど
帰りたくなければ帰らなくていい。
最低限の付き合いにすることにしました。
カウンセラーさんからは
自分が今どういう感情なんだろう、というのを感じてください、
と言われて、感じたら、その時言えなくても、あとからでもいいので、
相手に言ってみましょう、と言われていましたが
私は腹立つことが起きて、その時にすぐ感情が動かなくて、
あの時腹立ったな。。。とあとから来る感じでした。
さらに、もとをたどると、
また母親との問題がもとにあるな、というので
また親に対して腹が立って、というのを繰り返していたので、
感情を感じ、自分なりに吐き出すものとして、
腹が立ってきたらノートに恨みつらみを書き殴っていました。
30分くらい書き殴っていくと、だんだん冷静になって、
まいっか、という感じになって
また腹立ってきたな、となると書く、という感じで
2・3年ぐらいは親への恨みが止まりませんでしたが
しばらくすると、もう飽きたな、という感じに近い
どうでもいいや、という気持ちになりました。
そういうことを続けていくうちに
人よりは遅いけれども、前よりは、
あ、今腹立った、というのが来て、
腹立った時に、ちょっと今の腹立った、というのを出せるようになって
パートナーとは
今怒ってる?何か哀しかった?というのを
相手に言われる前に気づけるようになって、
そこから喧嘩じゃなくて、
話し合いになるような感じになっていきました。
喧嘩はだいぶ減ったけど、
まだどこか人と上手く繋がれない感覚があり
そのことをカウンセラーさんに相談すると、
「人は普通、感情を共有し合って、
受け止めあって絆を深めていくんですよ」と
教えてもらいました。自己完結ではダメなんだと。
これまで私は、友達グループなどで
同じだけ時間を一緒に過ごしていても
周りの友達たちだけがどんどん仲良くなっていっていて
私にはどこか壁があると感じていて、
その原因がわかりませんでした。
そもそも感情を出さないようにしていたし
相手の感情を気にかけるという
発想にもなっていなかったからだなぁと
とても腑に落ちたのです。
今、まだまだ、感情を感じるのも表現するのも得意とは言えないですし、
自分から感謝の気持ちを伝えたり
自分からコミュニケーションを始めることもまだまだで自己完結しちゃいがちですが
子供の頃に押し殺したものを思い出して
自分らしく自由に、温かい人とのつながりを築けるようになれるように
今まで蔑ろにした分、これからも自分とちゃんと向き合っていこうと思います。