人生のほどんどは準備期間

人生のほどんどは準備期間なんだなと気づいた。

例えば年2回のダイビング旅行だったり、
好きだと思える人との出会いだったり、
それが本番で、
それ以外は本番に向けた準備期間。
主に心の準備。
新しい何かに出会った時に、
素直に受け取れる心の準備だと思う。
どれだけちゃんと準備するかで本番の充実度が変わる。

今までの自分の人生には節目がなく
ダラダラと毎日忙しく働いて、
そのままバタバタとダイビング旅行に出て
現地では毎回素敵な人たちと出会うけど
ろくに交流できずその場限りで、
帰ってきてまたいつもの日常に戻っていく、
という繰り返しだった。

毎日仕事が忙しいのはこれからも変わらないと思うけど
忙しい中で優先順位をどうするのか
どこに本番を持ってくるかで舵取りが変わる。

今まで、仕事が基本的には本番で、
とりあえず目の前の仕事最優先で
好きでもない上司のために徹夜とかして疲弊してた。
人生での優先順位が低いものを最優先にしてた。
だけど今はもう自分の好きなことを最優先にしたいから
仕事は生活の資金を得る手段になった。

若い頃は趣味のお金を稼ぐために仕事する人を見て
仕事なんて一日のほとんどの時間を費やすのに
そんな犠牲みたいな考えバカみたい、と思ってた。
仕事を通して成長したり自己実現してこそ
その時間が有効活用できるし
それができない人の逃げみたいに思ってた。

その仕事が自分に合っていて自分らしいと思えて
誇りを持っているんだったらそのまま突き進めばいい。
でも私は、この仕事を10年やってみて、
あ、この延長線上に自分が求める生き方はないかも。
って気づいてしまった。

若いときの価値観は自分で選んだ価値観と思い込んでいるけど
色んな大人から刷り込まれた価値観にまみれてた。
その柵の範囲の中で、一生懸命やってたとは思う。
でも視野も狭かった。

今は当時より歳もとって色々もがいて悩んできて
古い価値感では自分らしい幸せな生き方ができないと
気づいてしまった。

古い価値観の自分が選んだ仕事をやりながら
新しい自分の価値観に即した生き方を構築するのは
なかなか大変だけど、
手段と目的が完全に入れ替わった。
仕事は目的ではなく手段になった。
仕事してる時間は今となっては
本番を思い切り楽しむための準備期間になった。

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