ものすごく怒っていた。
あらゆることにイラついていた。
この先の人生が見えないという
不安に対して。
なかなか変わらない
現実に対して。
人は私に色々なことを言ってくるけど
誰もその責任をとる人はいない。
自分の人生の責任をとるのは
自分しかいない。
だからもう誰にも遠慮しないし
自分の好きなようにやると決めた。
怒りを感じていたのは、たぶん、
なんでわかってくれないの!
もっと私をわかってよ!
という怒りだったのだと思うけど
怒りまくっていくうちに
その怒りの根っこにあるものが
悲しみだったと気づいた。
そして、だんだん、
それに執着することに疲れてしまい
最後には諦めに変わっていくのを感じた。
そして怒りの感情が消化されて
自分の中の小さな自分が、
嵐の過ぎ去ったあとに降る優しい雨のように
静かに涙を流しているのを感じた。
その涙が心を潤して、癒していくことも感じたし
美しいなと感じている自分もいた。
最初は、この怒りをそのまま
絵にぶちまけようかとも思ったけど、
なんか違うな、それは自分じゃないなと感じて
怒りが悲しみに、そして諦めに変わった時、
静かな闇の中の美しいイメージが見えたので、
それを絵にしようと思う。
きっと感情を消化して作品に昇華するって
こういうことなのだな。
感情を昇華していくのにもエネルギーが必要で
心が干からびているとそれもできず
ずっと怒りのところに止まって
疲れ果ててしまうのかもしれない。
Anger
Furious was I, irritated by all things, especially the anxiety of an uncertain future, and the unchanging reality. People say various things to me, but no one takes responsibility, for their words or their actions. The responsibility for my life falls solely on my own shoulders. Therefore, I will no longer hold back and have decided to do as I please.
Perhaps the anger I felt was really “Why won’t they understand me?” and I think it turned into sadness, then eventually into resignation. I felt a small part of myself quietly weeping within. Yet somehow those tears moistened my heart, and I sensed that they could heal me, and that there was something beautiful in them.
Initially, I thought of expressing this anger in a painting, but it didn’t feel right; it wasn’t me. Instead, when anger became sadness, and then resignation, I saw a beautiful image in the quiet darkness. I will attempt to capture that image in my painting. Surely, to digest emotions and transform them into art is what it means to sublimate them.
It takes energy to sublimate emotions, and if one’s heart is withered, it might become stuck in anger, and eventually become exhausted.